Usage experience of azelastine for nasal hypersensitivity.3.The effect for infant and old people

• Published in: JIBI INKOKA TEMBO Vol. 35; pp. 359 - 370
• Main Authors: 荻野 敏, 入船 盛弘, 原田 保, 吉田 淳一, 野瀬 道宏, 奥村 新一, 宮本 浩明, 仙波 治, 瀬田 敬子, 浅井 英世, 野入 輝久, 神畠 俊子, 尾崎 正義, 梅村 仁, 堀 哲二, 大川 内一郎, 森山 憲, 牟田 弘, 野入 恵子, 三好 敏之, 馬場 謙治, 松永 亨
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: Society of Oto-rhino-laryngology Tokyo 1992; 耳鼻咽喉科展望会
• ISSN: 0386-9687; 1883-6429
• DOI: 10.11453/orltokyo1958.35.supplement4_359

15歳以下の小児46例, 50歳以上の高齢者32例の通年性鼻過敏症に対し, アゼラスチンを4週間以上投与した。改善以上の改善率は小児群で67.4%, 高齢者群では62.5%, やや改善以上の改善率はそれぞれ100%, 87.5%と小児群でより良好であった。症状別では, いずれの症状にも有効であったが, 鼻閉においては小児群で有意に改善率が高かった。3例に軽度の副作用が認められたが, 投与中止により直ちに消失した。有用度は小児群で有用以上の有用率65.2%, 高齢者群で59.4%であった。以上よりアゼラスチンは高齢者に対しても小児鼻アレルギーより多少効果は劣るとはいえ十分な効果がみられ, 広く鼻過敏症に対し有用な薬剤であると思われた。