多発性骨髄腫 (IgAλ型) に合併したびまん性肺胞隔壁型アミロイドーシスの1例

多発性骨髄腫 (IgAλ型) にて加療中の患者が発熱と気道症状を訴え入院した. 原因を明らかにするために行った気管支鏡検査時の肺生検によってびまん性肺胞隔壁型アミロイドーシスと診断した. 後日再検時に得られた気管支肺胞洗浄液の免疫電気泳動にて血清同様IgAλ型のM蛋白を証明したが, 形質細胞は認めなかった. 本症は自覚症状が乏しいため生前診断例は稀とされ, 自験例は気管支肺胞洗浄液を検討しえた本邦第1例目であったため, 文献的考察を加えて報告した....

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Published in日本胸部疾患学会雑誌 Vol. 34; no. 3; pp. 317 - 321
Main Authors 渡辺, 和良, 岩田, 実, 藤村, 政樹, 安井, 正英, 松田, 保, 石浦, 嘉久, 品川, 俊治, 南, 真司, 北川, 正信, 上田, 暁子
Format Journal Article
LanguageEnglish
Japanese
Published 社団法人 日本呼吸器学会 25.03.1996
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ISSN0301-1542
1883-471X
DOI10.11389/jjrs1963.34.317

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Summary:多発性骨髄腫 (IgAλ型) にて加療中の患者が発熱と気道症状を訴え入院した. 原因を明らかにするために行った気管支鏡検査時の肺生検によってびまん性肺胞隔壁型アミロイドーシスと診断した. 後日再検時に得られた気管支肺胞洗浄液の免疫電気泳動にて血清同様IgAλ型のM蛋白を証明したが, 形質細胞は認めなかった. 本症は自覚症状が乏しいため生前診断例は稀とされ, 自験例は気管支肺胞洗浄液を検討しえた本邦第1例目であったため, 文献的考察を加えて報告した.
ISSN:0301-1542
1883-471X
DOI:10.11389/jjrs1963.34.317