救急医療と医療裁判

救急医療の特徴として, (1) 説明のための時間的余裕がないこと, (2) 患者が意識障害を伴っている場合も多いこと, (3) 患者との間に基礎となる信頼が構築されていないこと, などがあげられる。インフォームドコンセントの重要性は論を待たないが, 救急医療において最も重視されるべきは「患者の生命」である。紛争を恐れるあまり, 適切な治療の機会を失うことがあってはならない。医師として判断に迷う場合には, 医療水準に則った治療を心がけることが肝心である。...

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Bibliographic Details
Published in日本腹部救急医学会雑誌 Vol. 26; no. 6; pp. 713 - 718
Main Authors 加藤, 済仁, 蒔田, 覚
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本腹部救急医学会 30.09.2006
Subjects
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ISSN1340-2242
1882-4781
DOI10.11231/jaem1993.26.713

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Summary:救急医療の特徴として, (1) 説明のための時間的余裕がないこと, (2) 患者が意識障害を伴っている場合も多いこと, (3) 患者との間に基礎となる信頼が構築されていないこと, などがあげられる。インフォームドコンセントの重要性は論を待たないが, 救急医療において最も重視されるべきは「患者の生命」である。紛争を恐れるあまり, 適切な治療の機会を失うことがあってはならない。医師として判断に迷う場合には, 医療水準に則った治療を心がけることが肝心である。
ISSN:1340-2242
1882-4781
DOI:10.11231/jaem1993.26.713