某事業所における歯科検診結果と生活習慣との関連について

石川県内の某基板製造工場で行った歯科検診結果について, 生活習慣との関連を検討した. 歯科検診受診者は281名(男176名, 女105名)であり, 受診率は92.4%であった. 同時に森本らの8つの生活習慣についてアンケートを行った. 良好な生活習慣を0点, そうでない場合を1点として, 得点を合計し, 男女別に得点分布から生活習慣の良好な群, 中間群, 不良群の3群にわけ, 検診結果を検討した. 未処置のう歯数の平均は男女ともに生活習慣の不良群ほど多くなっていたが, 喪失歯数やDMF歯数の平均は, 男性では不良群ほど多くなっていたが, 女性では逆に不良群ほど少なくなっていた. また, WHO...

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Published in産業衛生学雑誌 Vol. 42; no. 1; p. 37
Main Authors 田畑正司, 小東由佳, 曽山善之, 香林正治, 森河裕子, 西条旨子, 三浦克之, 大西孝司, 中川秀昭
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本産業衛生学会 20.01.2000
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Summary:石川県内の某基板製造工場で行った歯科検診結果について, 生活習慣との関連を検討した. 歯科検診受診者は281名(男176名, 女105名)であり, 受診率は92.4%であった. 同時に森本らの8つの生活習慣についてアンケートを行った. 良好な生活習慣を0点, そうでない場合を1点として, 得点を合計し, 男女別に得点分布から生活習慣の良好な群, 中間群, 不良群の3群にわけ, 検診結果を検討した. 未処置のう歯数の平均は男女ともに生活習慣の不良群ほど多くなっていたが, 喪失歯数やDMF歯数の平均は, 男性では不良群ほど多くなっていたが, 女性では逆に不良群ほど少なくなっていた. また, WHOの6分割法でみたCPI最高コードの平均も男性では不良群ほど多くなっていたが, 女性では逆に不良群ほど少なくなっていた. これらの結果から, 男性ではこれまでの報告と同様に生活習慣が悪いほうが, 歯科検診結果の悪いことが示唆された.
ISSN:1341-0725
1349-533X