Development of Three-dimensional Digital Preoperative Planning Software for the Osteosynthesis of Elbow Fractures
肘関節周辺骨折に対する3D術前計画ソフトウェアを開発し,過去の症例の画像データからその機能を検証した.また上腕骨遠位部骨折の骨接合術に臨床応用した.過去に肘関節周辺骨折に対して骨接合術を施行した症例の肘関節CTを用いた.1mm,2mm,3mmの異なるスライス幅で肘関節CTを撮像されていた症例を抽出し,3D術前計画ソフトウェア上での描出能,シミュレーションの可否について検討した.画像の解像度を維持するため2mm以下のスライスでのCT撮像が望ましいことがわかった.上腕骨遠位部骨折の1例に臨床応用した.CTデータから上腕骨遠位部の3D画像を作成し,骨折整復と内固定選択,設置のシミュレーションを行った...
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Published in | Journal of Japan Elbow Society Vol. 25; no. 2; pp. 74 - 77 |
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Main Authors | , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
Japan Elbow Society
2018
日本肘関節学会 |
Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 1349-7324 2434-2262 |
DOI | 10.24810/jelbow.25.2_74 |
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Summary: | 肘関節周辺骨折に対する3D術前計画ソフトウェアを開発し,過去の症例の画像データからその機能を検証した.また上腕骨遠位部骨折の骨接合術に臨床応用した.過去に肘関節周辺骨折に対して骨接合術を施行した症例の肘関節CTを用いた.1mm,2mm,3mmの異なるスライス幅で肘関節CTを撮像されていた症例を抽出し,3D術前計画ソフトウェア上での描出能,シミュレーションの可否について検討した.画像の解像度を維持するため2mm以下のスライスでのCT撮像が望ましいことがわかった.上腕骨遠位部骨折の1例に臨床応用した.CTデータから上腕骨遠位部の3D画像を作成し,骨折整復と内固定選択,設置のシミュレーションを行った.その後,全身麻酔下に骨接合術を施行した.プレートやスクリュー長の予測精度は高かった.肘関節周辺骨折の3D術前計画は,骨折の整復位とプレート設置の実際的イメージが得られる利点がある. |
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ISSN: | 1349-7324 2434-2262 |
DOI: | 10.24810/jelbow.25.2_74 |