気道異物の4例

当科で経験した気道異物の4例について, 臨床背景, 異物の種類, 介在部位, 摘出方法を検討したので報告する. 年齢は48~84歳, 男性3例, 女性1例であった. 異物誤嚥・誤飲の状況は, 1例が交通事故, 1例が開口障害を呈した破傷風患者の挿管操作時の歯の損傷, 2例が歯科治療中であった. 全例歯科関連異物で, 介在部位は右側気管支2例, 左側気管支2例であった. 気管支鏡下, 鰐口鉗子, 吸引により4例とも摘出できた. 当科では, 成人の気道異物は, 歯科関連異物が多かった. 日頃から気管支鏡を用いた異物摘出の手技に習熟する必要がある....

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in気管支学 Vol. 23; no. 6; pp. 571 - 572
Main Authors 小熊妙子, 宇野友康, 諸橋数昭, 長沢芳哉, 望月博史, 藤森勝也
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本気管支学会 25.09.2001
Online AccessGet full text
ISSN0287-2137

Cover

More Information
Summary:当科で経験した気道異物の4例について, 臨床背景, 異物の種類, 介在部位, 摘出方法を検討したので報告する. 年齢は48~84歳, 男性3例, 女性1例であった. 異物誤嚥・誤飲の状況は, 1例が交通事故, 1例が開口障害を呈した破傷風患者の挿管操作時の歯の損傷, 2例が歯科治療中であった. 全例歯科関連異物で, 介在部位は右側気管支2例, 左側気管支2例であった. 気管支鏡下, 鰐口鉗子, 吸引により4例とも摘出できた. 当科では, 成人の気道異物は, 歯科関連異物が多かった. 日頃から気管支鏡を用いた異物摘出の手技に習熟する必要がある.
ISSN:0287-2137