乳房撮影診断装置Seno Visionでのリアルタイム・デジタル・三次元バイオプシーの経験

• Published in: 医療 Vol. 55; no. 1; pp. 29 - 32
• Main Authors: 小酒井, 安二, 木村, 徹, 片桐, 彗, 二渡, 信江, 高橋, 俊毅, 清水, 裕恵, 佐々木, 瑠美, 濱田, 利徳, 雨宮, 明文, 金田, 悟朗, 石井, 大輔, 小倉, 直人, 三重野, 浩明, 仙石, 紀彦, 秋山, 憲義, 西山, 保比古
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 一般社団法人 国立医療学会 20.02.2001
• Subjects: Seno Vision; リアルタイム・デジタル・三次元バイオプシー; 微細石灰像
• ISSN: 0021-1699; 1884-8729
• DOI: 10.11261/iryo1946.55.29

マンモグラフィー上悪性が疑われる微細石灰像や小さなスピクラ様陰影に対しての非侵襲的診断法はない. 当院では比較的侵襲が少ない乳房撮影診断装置Seno Visionを用い, リアルタイム・デジタル・三次元バイオプシーを行っている. その経験と問題点を報告する. 現在までに22例行い, 8例(36.4%)の乳癌を診断した. その中の両側乳癌2例を提示する. 検査に必要な時間は15分程度で, 患者の負担も少なく, 診断に必要な検体が得られた. この器機が適用となる症例は多くはない. また, 現時点では, デジタル画像下の処置には保険点数がないという問題もあるが, 早期乳癌発見に非常に有用な器機であることから, 多施設での共同利用器機としての設置が勧められる.