前十字靭帯再建術後6ヵ月時の膝関節機能

ACL再建術後患者35例を対象に,術後6ヵ月時のCybex IIによる膝屈伸筋力評価,KT-1000による膝の安定性評価を行った。Cybex IIの結果では,60°/secにおける膝伸展筋力の体重比が65%以上の者(A群)は14例,65%未満の者(B群)は21例であった。KT-1000の結果では,A群では左右差の平均値は2.7±2.8mm,B群では左右差の平均値は0.8±2.7mmであった。A群については,さらに下肢の機能的運動能力テスト(FAT)である片脚8の字跳躍,片脚横跳びおよび片脚幅跳びを行った。その結果では,FATの3つのテスト全てが正常の者は3例,FATの3つのテストのうち少なくと...

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Published in理学療法科学 Vol. 10; no. 1; pp. 25 - 28
Main Authors 丸山, 孝樹, 木田, 晃弘, 黒坂, 昌弘, 水野, 耕作, 佐浦, 隆一, 伊藤, 浩充, 古賀, 友弥
Format Journal Article
LanguageEnglish
Japanese
Published 理学療法科学学会 20.02.1995
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.10.25

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Summary:ACL再建術後患者35例を対象に,術後6ヵ月時のCybex IIによる膝屈伸筋力評価,KT-1000による膝の安定性評価を行った。Cybex IIの結果では,60°/secにおける膝伸展筋力の体重比が65%以上の者(A群)は14例,65%未満の者(B群)は21例であった。KT-1000の結果では,A群では左右差の平均値は2.7±2.8mm,B群では左右差の平均値は0.8±2.7mmであった。A群については,さらに下肢の機能的運動能力テスト(FAT)である片脚8の字跳躍,片脚横跳びおよび片脚幅跳びを行った。その結果では,FATの3つのテスト全てが正常の者は3例,FATの3つのテストのうち少なくとも1つが異常を示した者はn例であった。ACL再建術後6カ月時点での評価として,膝の安定性や膝屈伸筋力の評価だけでなく,FATのような運動能力評価を行う必要があると考えられた。
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.10.25