甲状腺機能亢進症におけるHolter心電図による不整脈の検討 特に心房細動, 房室ブロックについて
未治療甲状腺機能亢進症患者40例にHolter心電図を用い, 出現する不整脈を検討した. 心房細動は約10%の患者にみられ, 年齢の高い男性に高頻度であった.洞房ブロック, I度およびII度房室ブロックもそれぞれ8%, 10%と多く, これらは若年女性の睡眠中に多かった. 甲状腺機能亢進症患者では, 少なくとも若年者においては, 副交感神経緊張型の不整脈の発生が多く, 副交感神経トーヌスは低下していないものと考えられた....
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Published in | 心電図 Vol. 10; no. 6; pp. 827 - 832 |
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Main Authors | , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本不整脈心電学会
30.11.1990
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Subjects | |
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ISSN | 0285-1660 1884-2437 |
DOI | 10.5105/jse.10.827 |
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Summary: | 未治療甲状腺機能亢進症患者40例にHolter心電図を用い, 出現する不整脈を検討した. 心房細動は約10%の患者にみられ, 年齢の高い男性に高頻度であった.洞房ブロック, I度およびII度房室ブロックもそれぞれ8%, 10%と多く, これらは若年女性の睡眠中に多かった. 甲状腺機能亢進症患者では, 少なくとも若年者においては, 副交感神経緊張型の不整脈の発生が多く, 副交感神経トーヌスは低下していないものと考えられた. |
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ISSN: | 0285-1660 1884-2437 |
DOI: | 10.5105/jse.10.827 |