化学物質の初期リスク評価手法の開発 (2) PRTRデータを活用した化学物質の初期リスク評価
化学物質のヒト健康影響および生態影響に対するリスクを選別するために, 初期リスク評価手法を開発した。この評価手法は, 有害性評価, 暴露評価, 暴露マージンの算出, 不確実係数の算出, リスク判定の5つの統一的な評価手順で構成されている。本研究で開発した初期リスク評価手法の特徴の1つは, 暴露評価にPRTRデータを活用していることである。また, もう1つの大きな特徴は, 有害性影響に関わる不確実係数を独立させ, 暴露マージンと比較する評価手法を適用した点にある。 開発した本手法を用いて, PRTR制度に基づく第一種指定化学物質91物質を評価した結果, 22物質が詳細なリスク評価が必要な候補物質...
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Published in | 環境化学 Vol. 16; no. 1; pp. 19 - 41 |
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Main Authors | , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | English |
Published |
一般社団法人 日本環境化学会
23.03.2006
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Summary: | 化学物質のヒト健康影響および生態影響に対するリスクを選別するために, 初期リスク評価手法を開発した。この評価手法は, 有害性評価, 暴露評価, 暴露マージンの算出, 不確実係数の算出, リスク判定の5つの統一的な評価手順で構成されている。本研究で開発した初期リスク評価手法の特徴の1つは, 暴露評価にPRTRデータを活用していることである。また, もう1つの大きな特徴は, 有害性影響に関わる不確実係数を独立させ, 暴露マージンと比較する評価手法を適用した点にある。 開発した本手法を用いて, PRTR制度に基づく第一種指定化学物質91物質を評価した結果, 22物質が詳細なリスク評価が必要な候補物質と判断された。 |
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ISSN: | 0917-2408 1882-5818 |
DOI: | 10.5985/jec.16.19 |