図画工作科の授業における教師のパフォーマンスに着目した 評価方法の構築に関する研究 教師のパフォーマンスと子どもの視線行動との関連の考察

本研究は,図画工作科の授業における教師のパフォーマンスについて関する継続研究となる。調査機材として新たにアイトラッキング装置を調査機材に導入し,評価(参観)者から高い評価を受けた場面で示された教師のパフォーマンスが児童の注目を集めることができているかを明らかにし,それらの場面で示された教師のパフォーマンスを分析記述することを目的とした研究となる。具体的には,授業を参観した評価(参観)者5 名が教師の立ち居振る舞いを評価する際, PF-NOTEを使用して評価と映像を即応的に記録する。その際,アイトラッキング装置を装着した児童の視線行動の映像も併せて記録している。そして,トランスクリプトを用いて評...

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Published in美術教育学:美術科教育学会誌 Vol. 46; pp. 107 - 123
Main Author 大西, 洋史
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 美術科教育学会 01.03.2025
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Summary:本研究は,図画工作科の授業における教師のパフォーマンスについて関する継続研究となる。調査機材として新たにアイトラッキング装置を調査機材に導入し,評価(参観)者から高い評価を受けた場面で示された教師のパフォーマンスが児童の注目を集めることができているかを明らかにし,それらの場面で示された教師のパフォーマンスを分析記述することを目的とした研究となる。具体的には,授業を参観した評価(参観)者5 名が教師の立ち居振る舞いを評価する際, PF-NOTEを使用して評価と映像を即応的に記録する。その際,アイトラッキング装置を装着した児童の視線行動の映像も併せて記録している。そして,トランスクリプトを用いて評価の高かった場面において参観者が評価した観点と児童の視線行動の分析を行う。それに合わせて,評価(参観)者が気付かなかった児童を注目させた場面も抽出し分析する。それらを踏まえ,教師のパフォーマンスと児童の視線行動の関係性を検討し,児童の視線を集め,集中力を高める教師のパフォーマンスの事例を示した。
ISSN:0917-771X
2424-2497
DOI:10.24455/aaej.46.0_107