走査型電子顕微鏡の特徴と試料作製法

走査型電子顕微鏡は,数十倍から数十万倍ほどの高倍率に及ぶ幅広い観察倍率で,試料をあたかも三次元像であるかのように映し出す.そのため,走査型電子顕微鏡は現在でも様々な科学領域で利用され,研究目的に応じた走査型電子顕微鏡試料の作製方法が数多く開発されている.この連載ではすでに低真空走査型電子顕微鏡について解説されているが (阿部ら2006),本稿では通常の走査型電子顕微鏡の特徴や著者らが作物研究に適用している走査型電子顕微鏡試料の作製方法としてA-O-D-O法と急速凍結-真空凍結乾燥法の概要を説明する....

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本作物学会紀事 Vol. 75; no. 4; pp. 586 - 589
Main Authors 川崎, 通夫, 松田, 智明
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本作物学会 01.10.2006
Online AccessGet full text

Cover

Loading…
More Information
Summary:走査型電子顕微鏡は,数十倍から数十万倍ほどの高倍率に及ぶ幅広い観察倍率で,試料をあたかも三次元像であるかのように映し出す.そのため,走査型電子顕微鏡は現在でも様々な科学領域で利用され,研究目的に応じた走査型電子顕微鏡試料の作製方法が数多く開発されている.この連載ではすでに低真空走査型電子顕微鏡について解説されているが (阿部ら2006),本稿では通常の走査型電子顕微鏡の特徴や著者らが作物研究に適用している走査型電子顕微鏡試料の作製方法としてA-O-D-O法と急速凍結-真空凍結乾燥法の概要を説明する.
ISSN:0011-1848
1349-0990
DOI:10.1626/jcs.75.586