Advance care planning and decision-making support for patients with Lewy body dementia: Analysis of medical workers-patient dialogue based on disease characteristics

DLB患者本人とACPおよび意思決定を行った事例から、疾患特性を踏まえた効果的な介入について考察した。その結果、ⅰ)認知機能の変動を踏まえ、覚醒度がよく注意が維持されるタイミングで対話を行う、ⅱ)残存するエピソード記憶や認知機能を最大限に活用し、患者の嗜好や価値観を対話によって引き出す、ⅲ)対話中に覚醒度の低下や注意低下を認めたら途中で切り上げる、ⅳ)人物誤認に留意しながら患者にACPの対話相手として認識してもらう、ⅴ)抑うつ出現に注意し、意思決定への影響を確認する、ⅵ)パーキンソン症状等の身体症状の出現に備え早期にACPを開始し、症状出現時に医療に係る話題に触れ意思決定につなげる、の6点がD...

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Bibliographic Details
Published inTokyo Journal of Dementia Care Research Vol. 7; pp. 1 - 8
Main Authors Kobayashi, Ryota, Suzuki, Akihito, Saito, Tomoko, Kudo, Sachiko, Sakurai, Osamu
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published Tokyo Center for Dementia Care Research and Practices 2023
社会福祉法人 認知症介護研究・研修東京センター
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ISSN2433-4995
DOI10.24745/jdcr.7.0_1

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Summary:DLB患者本人とACPおよび意思決定を行った事例から、疾患特性を踏まえた効果的な介入について考察した。その結果、ⅰ)認知機能の変動を踏まえ、覚醒度がよく注意が維持されるタイミングで対話を行う、ⅱ)残存するエピソード記憶や認知機能を最大限に活用し、患者の嗜好や価値観を対話によって引き出す、ⅲ)対話中に覚醒度の低下や注意低下を認めたら途中で切り上げる、ⅳ)人物誤認に留意しながら患者にACPの対話相手として認識してもらう、ⅴ)抑うつ出現に注意し、意思決定への影響を確認する、ⅵ)パーキンソン症状等の身体症状の出現に備え早期にACPを開始し、症状出現時に医療に係る話題に触れ意思決定につなげる、の6点がDLB患者の疾患特性を踏まえた効果的な介入であると考えられた。DLBの疾患特性を踏まえ患者本人とACPを行うことは、患者の自律性と意思を尊重した意思決定につながり、より良い終末期の医療ケアを提供する上で意義がある可能性が示唆された。
ISSN:2433-4995
DOI:10.24745/jdcr.7.0_1