血液透析患者におけるサキサグリプチン投与による血糖コントロールへの影響
「緒言」 日本透析医学会による血液透析患者の糖尿病治療ガイドライン2012上に記載されているジペプチジルペプチダーゼ-4 (dipeptidyl peptidase 4; DPP-4)阻害薬としては, シタグリプチン, ビルダグリプチン, アログリプチン, リナグリプチン, テネリグリプチン, アナグリプチンの6種類である. これらのうち, 2009年に発売された日本初のDPP-4阻害薬であるシタグリプチンは, 投与禁忌の対象者として「血液透析又は腹膜透析を要する患者を含む重度腎機能障害のある患者」が記されていたため, 血液透析患者の糖尿病治療ガイドライン2012上で禁忌と記載されていたが,...
Saved in:
Published in | YAKUGAKU ZASSHI Vol. 140; no. 7; pp. 937 - 941 |
---|---|
Main Authors | , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
公益社団法人 日本薬学会
01.07.2020
日本薬学会 |
Subjects | |
Online Access | Get full text |
Cover
Loading…
Summary: | 「緒言」 日本透析医学会による血液透析患者の糖尿病治療ガイドライン2012上に記載されているジペプチジルペプチダーゼ-4 (dipeptidyl peptidase 4; DPP-4)阻害薬としては, シタグリプチン, ビルダグリプチン, アログリプチン, リナグリプチン, テネリグリプチン, アナグリプチンの6種類である. これらのうち, 2009年に発売された日本初のDPP-4阻害薬であるシタグリプチンは, 投与禁忌の対象者として「血液透析又は腹膜透析を要する患者を含む重度腎機能障害のある患者」が記されていたため, 血液透析患者の糖尿病治療ガイドライン2012上で禁忌と記載されていたが, 2013年に重度腎機能障害患者に対する投与禁忌は解除され, 慎重投与が可能となった. |
---|---|
ISSN: | 0031-6903 1347-5231 |
DOI: | 10.1248/yakushi.19-00249 |