国内産キハダ葉中のクロロゲン酸分析における抽出条件の検討及び含有量調査

「緒言」キハダは, ミカン科の広葉樹で, Phellodendron amurense RUPRECHT又はPhellodenderon chinense SCHNEIDER(Rutacerae)の周皮を除いた樹皮を生薬オウバクとして利用しており, 日本薬局方にも収載されている. キハダの栽培は, 植え付けから15-20年の歳月を必要とし, その後水分を多く含んでいる雨量の多い梅雨の時期に切り倒し, 樹皮を剥ぎ, 周皮と内皮を分離することで, オウバク(内皮)を得る. 栽培は, オウバクの採取を目的にしたものが多いため, 葉, 実, 心材などの副産物はあまり活用されず, 伐採後に山林に放置され...

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Published inYAKUGAKU ZASSHI Vol. 140; no. 1; pp. 113 - 116
Main Authors 西原, 正和, 田中, 尚, 大住, 優子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本薬学会 01.01.2020
日本薬学会
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ISSN0031-6903
1347-5231
DOI10.1248/yakushi.19-00185

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Summary:「緒言」キハダは, ミカン科の広葉樹で, Phellodendron amurense RUPRECHT又はPhellodenderon chinense SCHNEIDER(Rutacerae)の周皮を除いた樹皮を生薬オウバクとして利用しており, 日本薬局方にも収載されている. キハダの栽培は, 植え付けから15-20年の歳月を必要とし, その後水分を多く含んでいる雨量の多い梅雨の時期に切り倒し, 樹皮を剥ぎ, 周皮と内皮を分離することで, オウバク(内皮)を得る. 栽培は, オウバクの採取を目的にしたものが多いため, 葉, 実, 心材などの副産物はあまり活用されず, 伐採後に山林に放置されてきた. また, 栽培には, 長い年月と手間が必要となることから, その間に管理者が高齢化しリタイヤする場合や, 途中で管理が放棄され放置林になってしまい, オウバクさえも採取されていない場所も存在する.
ISSN:0031-6903
1347-5231
DOI:10.1248/yakushi.19-00185