中長距離ランナーにおける高強度走行中のステップ変数と走の経済性
「I. 緒言」専門的にトレーニングを行なっている中長距離ランナーの走パフォーマンスに関連する生理学的変数の1つとして, 走の経済性(running economy: RE)が挙げられる(Conley and Krahenbuhl, 1980 ; Morgan et al., 1989). REはある走スピードをいかに少ないエネルギーによって走行できるかを示す能力であり, 値が小さいほどREに優れていると評価できる. このREの個人差の54%はバイオメカニクス的変数によって説明できるとされており(Williams and Cavanagh, 1987), これまでに様々な研究によってREとバイオ...
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Published in | Taiikugaku kenkyu Vol. 62; no. 2; pp. 523 - 534 |
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Main Authors | , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
Tokyo
一般社団法人 日本体育学会
01.01.2017
日本体育学会 Japan Science and Technology Agency |
Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0484-6710 1881-7718 |
DOI | 10.5432/jjpehss.17013 |
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Summary: | 「I. 緒言」専門的にトレーニングを行なっている中長距離ランナーの走パフォーマンスに関連する生理学的変数の1つとして, 走の経済性(running economy: RE)が挙げられる(Conley and Krahenbuhl, 1980 ; Morgan et al., 1989). REはある走スピードをいかに少ないエネルギーによって走行できるかを示す能力であり, 値が小さいほどREに優れていると評価できる. このREの個人差の54%はバイオメカニクス的変数によって説明できるとされており(Williams and Cavanagh, 1987), これまでに様々な研究によってREとバイオメカニクス的変数の関係が検討され, それらの変数の改善がREを向上させると示されてきた. 優れたREに影響するバイオメカニクス的変数として, 短い接地時間(ground contact time:CT ; Anderson, 1996 ; Hayes and Caplan, 2012 ; Santos-Concejero et al., 2013, 2014), 短いステップ長(step length: SL ; de Ruiter et al., 2013 ; Tartaruga et al., 2012), 高いステップ頻度(step frequency: SF ; Cavanagh and Williams, 1982 ; Tartaruga et al., 2012)などが関連付けられている. |
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Bibliography: | ObjectType-Article-1 SourceType-Scholarly Journals-1 ObjectType-Feature-2 content type line 14 |
ISSN: | 0484-6710 1881-7718 |
DOI: | 10.5432/jjpehss.17013 |