腹腔鏡下副腎摘除術202例の検討
「I 緒言」 日本内視鏡外科学会による全国182施設によるアンケート調査結果では, 副腎疾患に対する腹腔鏡手術は1992年より開始され, 同年には38例施行されている. その後, 徐々に増加し, 2011年には全国で986例施行されている1). 当科では1994年10月に第1例目を開始しているが, 全国ではその年に127例施行されており, 全国の0.8%であった. しかしながら, その後, 当科では2011年に28例施行しており, 全国ではその年に986例施行されていることを考えると, 全国の症例の2.8%を施行していることとなる. 2012年の全国集計は, まだ未公表であるが, 当科では34...
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Published in | 信州医学雑誌 Vol. 61; no. 4; pp. 225 - 232 |
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Main Authors | , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
信州医学会
10.08.2013
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Subjects | |
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ISSN | 0037-3826 1884-6580 |
DOI | 10.11441/shinshumedj.61.225 |
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Summary: | 「I 緒言」 日本内視鏡外科学会による全国182施設によるアンケート調査結果では, 副腎疾患に対する腹腔鏡手術は1992年より開始され, 同年には38例施行されている. その後, 徐々に増加し, 2011年には全国で986例施行されている1). 当科では1994年10月に第1例目を開始しているが, 全国ではその年に127例施行されており, 全国の0.8%であった. しかしながら, その後, 当科では2011年に28例施行しており, 全国ではその年に986例施行されていることを考えると, 全国の症例の2.8%を施行していることとなる. 2012年の全国集計は, まだ未公表であるが, 当科では34例施行し, 2013年1月には200例を超える症例を経験していることを踏まえると, 全国でも副腎疾患に対する腹腔鏡手術治療が多い病院のひとつと考えられる. 本研究では, これまでに信州大学医学部附属病院泌尿器科を中心として行われた202例の副腎に対する腹腔鏡手術対象症例の経時的変化, また, 手術時間, 前半101例と後半101例の比較, 出血量, 開放術への移行についての検討を行い, 今後の腹腔鏡下副腎摘除術に対する有用性, 手術にあたっての留意点などを検討したので報告する. |
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ISSN: | 0037-3826 1884-6580 |
DOI: | 10.11441/shinshumedj.61.225 |