信州大学医学部附属病院難病診療センターによる 訪問診療に対する意識調査
「I はじめに」 信州大学医学部附属病院難病診療センター(以下難病診療センター)では, 在宅療養中の難病患者・家族の不安軽減, 療養・介護意欲の向上, かかりつけ医や在宅療養支援者(以下支援者)への後方支援を目的に2009年6月から訪問診療を開始した. 訪問診療は特定疾患医療費給付制度の対象疾患を有する長野県内在住の在宅療養患者・家族を対象とし, 患者・家族, 支援者またはかかりつけ医からの依頼および情報提供を受けた後に神経内科専門医と長野県難病相談・支援員または難病診療センター専属の看護師が患者・家族や支援者からの相談や質問に応じた. また, かかりつけ医へ情報提供も行っている. 開設から2...
Saved in:
Published in | 信州医学雑誌 Vol. 61; no. 4; pp. 217 - 223 |
---|---|
Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
信州医学会
10.08.2013
|
Subjects | |
Online Access | Get full text |
Cover
Loading…
Summary: | 「I はじめに」 信州大学医学部附属病院難病診療センター(以下難病診療センター)では, 在宅療養中の難病患者・家族の不安軽減, 療養・介護意欲の向上, かかりつけ医や在宅療養支援者(以下支援者)への後方支援を目的に2009年6月から訪問診療を開始した. 訪問診療は特定疾患医療費給付制度の対象疾患を有する長野県内在住の在宅療養患者・家族を対象とし, 患者・家族, 支援者またはかかりつけ医からの依頼および情報提供を受けた後に神経内科専門医と長野県難病相談・支援員または難病診療センター専属の看護師が患者・家族や支援者からの相談や質問に応じた. また, かかりつけ医へ情報提供も行っている. 開設から2011年5月末日までの2年間に87名(延べ146回)に対して訪問診療を実施した. 訪問診療時間は平均90分, 患者の平均年齢は70歳, 疾患別では筋萎縮性側索硬化症, パーキンソン病, 多系統萎縮症が多かった. 同席した支援者は介護支援専門員, 訪問看護師, 保健師が多く, 相談内容は病気・病状, 治療, 入院・入所に関する相談が多かった. |
---|---|
ISSN: | 0037-3826 1884-6580 |
DOI: | 10.11441/shinshumedj.61.217 |