初期および二次被ばく医療機関の線量評価・汚染評価機能に関する現状調査

「I はじめに」平成11年9月30日に(株)ジェー・シー・オー (JCO) ウラン加工工場において発生した臨界事故を契機に, 緊急被ばく医療に関してその内容をより実効性があるものとするための多くの検討が行われた. その検討結果が「緊急被ばく医療のあり方について」と題する報告書という形で平成13年6月に原子力安全委員会でまとめられた. 報告書では, 命の視点を最重要視した上で, 包括的かつ一元的な緊急被ばく医療のあり方とその具体的な対策が提示されている. その中で医療体制については, 外来 (通院) 診療を念頭に置いた医療である「初期被ばく医療体制」, 入院診療を念頭に置いた医療である「二次被ば...

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Published in保健物理 Vol. 44; no. 4; pp. 393 - 399
Main Authors 白石, 久二雄, 鈴木, 敏和, 明石, 真言, 百瀬, 琢磨, 石榑, 信人, 真田, 哲也, 遠藤, 章, 山田, 裕司, 中山, 一成, 星, 正治, 高田, 千恵, 静間, 清, 山口, 武憲
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本保健物理学会 2009
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ISSN0367-6110
1884-7560
DOI10.5453/jhps.44.393

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Summary:「I はじめに」平成11年9月30日に(株)ジェー・シー・オー (JCO) ウラン加工工場において発生した臨界事故を契機に, 緊急被ばく医療に関してその内容をより実効性があるものとするための多くの検討が行われた. その検討結果が「緊急被ばく医療のあり方について」と題する報告書という形で平成13年6月に原子力安全委員会でまとめられた. 報告書では, 命の視点を最重要視した上で, 包括的かつ一元的な緊急被ばく医療のあり方とその具体的な対策が提示されている. その中で医療体制については, 外来 (通院) 診療を念頭に置いた医療である「初期被ばく医療体制」, 入院診療を念頭に置いた医療である「二次被ばく医療体制」, より専門的な入院診療を要する「三次被ばく医療体制」からなることが示された. それぞれの医療体制の役割分担についても, 区分毎にその概要が具体的に明示された.
ISSN:0367-6110
1884-7560
DOI:10.5453/jhps.44.393