生活圏に医療機関のない女性の妊娠期におけるセルフケアに関する後方視的研究

【目 的】 妊娠期の女性のヘルスプロモーションを支援するために, 生活圏に医療機関のない女性の妊娠期におけるセルフケアの特徴を明らかにする. 【方 法】 沖縄県の離島の黒島, 波照間島に居住する出産後1年以内の母親9名を対象とし, 半構成的面接法により抽出した妊娠期に行ったセルフケアを, 質的に内容分析した. 【結 果】 離島の女性は自分の健康は自分で管理していこうという意識を持っており, 妊娠期のセルフケアとして, 「妊娠経過において異常を予防し正常を保つために, 自らあらゆる情報源から情報を得て, 自ら考え行動した」という特徴が見出された. 【結 語】 妊娠期の女性のセルフケア能力を高める...

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Published inTHE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL Vol. 58; no. 2; pp. 173 - 182
Main Authors 國清, 恭子, 荒井, 洋子, 中島, 久美子, 阪本, 忍, 長岡, 由紀子, 常盤, 洋子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 北関東医学会 01.05.2008
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ISSN1343-2826
1881-1191
DOI10.2974/kmj.58.173

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Summary:【目 的】 妊娠期の女性のヘルスプロモーションを支援するために, 生活圏に医療機関のない女性の妊娠期におけるセルフケアの特徴を明らかにする. 【方 法】 沖縄県の離島の黒島, 波照間島に居住する出産後1年以内の母親9名を対象とし, 半構成的面接法により抽出した妊娠期に行ったセルフケアを, 質的に内容分析した. 【結 果】 離島の女性は自分の健康は自分で管理していこうという意識を持っており, 妊娠期のセルフケアとして, 「妊娠経過において異常を予防し正常を保つために, 自らあらゆる情報源から情報を得て, 自ら考え行動した」という特徴が見出された. 【結 語】 妊娠期の女性のセルフケア能力を高める支援として, 女性が意識的に自分の身体と向き合い自分で判断することを促すかかわり, 専門的視点からのセルフケアについての振り返り, キーパーソンである夫と協働できるような支援, 個別的で具体的な情報提供という4つの支援が示唆された.
ISSN:1343-2826
1881-1191
DOI:10.2974/kmj.58.173