客観的・主観的指標を用いた睡眠時無呼吸障害疑い患者における第一夜効果の縦断的検討

目 的:睡眠時無呼吸障害(OSAS)疑い患者における第一夜効果を縦断的に検討するために,Polysomnography(PSG)検査,携帯型活動量計長期記録,睡眠質問票を用いた睡眠評価を行った.方 法:参加者は中軽症群9名,重症群4名であった.PSG睡眠評価,PSG検査日を含む5日間の長期携帯型活動量計記録,セントマリー病院睡眠質問票聴取を行い,中軽症群と重症群間で比較した.結 果:PSG睡眠評価,PSG検査日における携帯型活動量計睡眠評価,睡眠質問票では,有意な群間差はみられなかった.しかしながら,携帯型活動量計長期記録では重症群において睡眠の質が低下していた.考 察:OSAS患者の睡眠評価...

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Published inTHE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL Vol. 72; no. 4; pp. 355 - 359
Main Authors 金, 始映, 福田, 丈了, 松本, 光寛, 岡, 美智代, 李, 範爽, 武田, 智徳, 十枝, はるか
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 北関東医学会 01.11.2022
Subjects
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ISSN1343-2826
1881-1191
DOI10.2974/kmj.72.355

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Summary:目 的:睡眠時無呼吸障害(OSAS)疑い患者における第一夜効果を縦断的に検討するために,Polysomnography(PSG)検査,携帯型活動量計長期記録,睡眠質問票を用いた睡眠評価を行った.方 法:参加者は中軽症群9名,重症群4名であった.PSG睡眠評価,PSG検査日を含む5日間の長期携帯型活動量計記録,セントマリー病院睡眠質問票聴取を行い,中軽症群と重症群間で比較した.結 果:PSG睡眠評価,PSG検査日における携帯型活動量計睡眠評価,睡眠質問票では,有意な群間差はみられなかった.しかしながら,携帯型活動量計長期記録では重症群において睡眠の質が低下していた.考 察:OSAS患者の睡眠評価では携帯型活動量計を用いた長期記録が有用であること,主観的評価ではOSAS重症患者の睡眠の質低下を十分に評価することが困難であることが示唆された.
ISSN:1343-2826
1881-1191
DOI:10.2974/kmj.72.355