群馬県の訪問看護ステーションにおけるCOPDアクションプランに関する調査

【目 的】群馬県の訪問看護ステーション(以下,ステーション)におけるCOPD患者の背景とアクションプラン(AP)導入状況を明らかにする.【方 法】調査方法はステーション187施設への無記名自記式質問紙調査(郵送法).回答はステーション管理者が調査時の状況を記載した.【結 果】返信は79施設(回収率42.2%).COPD患者のいるステーションは45施設(57.0%).患者は,全員が65歳以上,8割が介助を必要とした.APを有する患者のいるステーションは20施設.APの内容は様々だった.APを有する患者ケアの実施得点は,APのない患者に比べ「吸入薬がある場合は吸入指導」,「増悪した時の対応の教育」...

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Published inTHE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL Vol. 69; no. 1; pp. 7 - 15
Main Authors 齋藤, 貴之, 内田, 陽子, 梨木, 恵実子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 北関東医学会 01.02.2019
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ISSN1343-2826
1881-1191
DOI10.2974/kmj.69.7

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Summary:【目 的】群馬県の訪問看護ステーション(以下,ステーション)におけるCOPD患者の背景とアクションプラン(AP)導入状況を明らかにする.【方 法】調査方法はステーション187施設への無記名自記式質問紙調査(郵送法).回答はステーション管理者が調査時の状況を記載した.【結 果】返信は79施設(回収率42.2%).COPD患者のいるステーションは45施設(57.0%).患者は,全員が65歳以上,8割が介助を必要とした.APを有する患者のいるステーションは20施設.APの内容は様々だった.APを有する患者ケアの実施得点は,APのない患者に比べ「吸入薬がある場合は吸入指導」,「増悪した時の対応の教育」が高かった(p<0.05).またCOPD患者のいるステーションは,いない所と比べ「常勤看護職員数」と「総患者数」が有意に多く(p<0.01),「24時間対応体制加算」も多かった(p<0.05).【結 語】COPD患者が地域での暮らしを続けるには,ステーションの患者の個別性に配慮したAP作成が必要である.
ISSN:1343-2826
1881-1191
DOI:10.2974/kmj.69.7