小学生における感染症予防に関する情報発信活動 —小学校教科「総合的な学習の時間」を活用した取り組み

目的:「病気の予防プロジェクト」は児童が感染症予防について主体的に学び,全校や市民に向けて情報発信することを目的として行われた.活動内容:小学校と医学系研究者とが協働をした20時間を超える学習プログラム「病気の予防プロジェクト」を2019年から小学校教育の中で始動した.2019年度はインフルエンザ感染症予防,2020年度は新型コロナウイルス感染症予防について学習し,予防についての情報発信を行った.札幌市立N小学校6年生の総合的な学習の時間の中で実施され,2019年度は75人,2020年度は82人の全児童が受講した.活動評価・今後の課題:児童が主体性や活動範囲をより伸ばすことができたことが評価さ...

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Published in日本健康教育学会誌 Vol. 29; no. 2; pp. 215 - 222
Main Authors 大浦, 麻絵, 大西, 浩文, 森, 満, 長谷川, 準子, 長多, 好恵, 小山, 雅之, 助友, 裕子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本健康教育学会 31.05.2021
Subjects
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ISSN1340-2560
1884-5053
DOI10.11260/kenkokyoiku.29.215

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Summary:目的:「病気の予防プロジェクト」は児童が感染症予防について主体的に学び,全校や市民に向けて情報発信することを目的として行われた.活動内容:小学校と医学系研究者とが協働をした20時間を超える学習プログラム「病気の予防プロジェクト」を2019年から小学校教育の中で始動した.2019年度はインフルエンザ感染症予防,2020年度は新型コロナウイルス感染症予防について学習し,予防についての情報発信を行った.札幌市立N小学校6年生の総合的な学習の時間の中で実施され,2019年度は75人,2020年度は82人の全児童が受講した.活動評価・今後の課題:児童が主体性や活動範囲をより伸ばすことができたことが評価される.児童においては取り組みの温度差が課題として挙げられる.また,科学的検証視点を入れていくことや,児童からの健康情報の伝達の他に,保護者側からのアドバイスなど家庭で取り組む学びの支援などを構築していくことも課題となる.
ISSN:1340-2560
1884-5053
DOI:10.11260/kenkokyoiku.29.215