Ovalbumin及びlipopolysaccharideによって誘発したマウスの喘息急性増悪モデルに対するSrc阻害薬の抗炎症作用

「緒言」喘息は, 気道の広範な慢性炎症を基礎とし, 炎症に伴い発現する気道過敏性亢進や気道リモデリングが要因となって変動性を持った気道狭窄や咳などの臨床症状を生じる. また, 喘息は呼吸器感染症の併発によって症状が増悪し, 成人及び小児の喘息増悪症例では, Haemophilus influenzae, Streptococcus pneumoniae, Moraxella catarrhalisなどによる細菌感染症や, human rhinovirus (HRV) やrespiratory syncytial virusなどによるウイルス感染症が関与する. 喘息治療では吸入ステロイドによる症...

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Published inYAKUGAKU ZASSHI Vol. 143; no. 2; pp. 191 - 197
Main Authors 西本, 裕樹, 木村, 元気, 木澤, 靖夫
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本薬学会 01.02.2023
日本薬学会
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Summary:「緒言」喘息は, 気道の広範な慢性炎症を基礎とし, 炎症に伴い発現する気道過敏性亢進や気道リモデリングが要因となって変動性を持った気道狭窄や咳などの臨床症状を生じる. また, 喘息は呼吸器感染症の併発によって症状が増悪し, 成人及び小児の喘息増悪症例では, Haemophilus influenzae, Streptococcus pneumoniae, Moraxella catarrhalisなどによる細菌感染症や, human rhinovirus (HRV) やrespiratory syncytial virusなどによるウイルス感染症が関与する. 喘息治療では吸入ステロイドによる症状の管理が重要だが, 重症喘息患者ではステロイド抗炎症薬による管理が困難な場合がある.
ISSN:0031-6903
1347-5231
DOI:10.1248/yakushi.22-00190