Activity-based protein profilingを用いた効率的な脂質代謝阻害薬の創製
「はじめに」筆者がアメリカでの留学を開始してからもう6年が経過しようとしている. 25歳になるまで一度も日本を出たことがなかった筆者にとって人生で最も刺激的な6年であり, 短くもあり長くもあったというのが正直な感想だ. 本総説では筆者のアメリカでの大学院生活を振り返ることで, まだあまり一般的ではないアメリカへの大学院学位留学について知って頂く一助となれば幸いである. 「大学院留学まで」筆者は2013年に名古屋市立大学の修士課程を修了し, 同年8月にスクリプス研究所化学科のPhDプログラムに入学した. 5年半かけてPhDを取得し, 現在は同研究所でポスドク研究員として働いている. 学部・修士時...
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Published in | YAKUGAKU ZASSHI Vol. 140; no. 1; pp. 25 - 29 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
公益社団法人 日本薬学会
01.01.2020
日本薬学会 |
Subjects | |
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ISSN | 0031-6903 1347-5231 |
DOI | 10.1248/yakushi.19-00186-1 |
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Summary: | 「はじめに」筆者がアメリカでの留学を開始してからもう6年が経過しようとしている. 25歳になるまで一度も日本を出たことがなかった筆者にとって人生で最も刺激的な6年であり, 短くもあり長くもあったというのが正直な感想だ. 本総説では筆者のアメリカでの大学院生活を振り返ることで, まだあまり一般的ではないアメリカへの大学院学位留学について知って頂く一助となれば幸いである. 「大学院留学まで」筆者は2013年に名古屋市立大学の修士課程を修了し, 同年8月にスクリプス研究所化学科のPhDプログラムに入学した. 5年半かけてPhDを取得し, 現在は同研究所でポスドク研究員として働いている. 学部・修士時代は宮田直樹先生(現 名古屋市立大学名誉教授)及び鈴木孝禎先生(大阪大学産業科学研究所教授)の下で創薬化学を学んだ. 研究室に入るとすぐに創薬研究の難しさを痛感した. 紙の上で書いたことがそうそううまくいかないのが研究である. |
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ISSN: | 0031-6903 1347-5231 |
DOI: | 10.1248/yakushi.19-00186-1 |