ツキノワグマの秋期における堅果樹種および人為景観に対する選択の個体差と性差
近年,ツキノワグマ(Ursus thibetanus)の保護管理では,人や農作物に繰り返して被害をもたらす特定個体(以下,問題個体とする)の発生が大きな課題となっている.ツキノワグマの行動や食性には個体差が大きいことから,問題個体が生じる要因の一つと考えられる.また,人里で有害捕獲されるツキノワグマの性比に偏りが見られる地域が存在することから,性差もツキノワグマの生息地選択を捉える上で重要である.本研究は,足尾日光山地で捕獲した単独成獣メスと成獣オスのツキノワグマの行動データを使用して,秋の堅果樹種および人為景観に対する選択における個体差および性差の大きさの違いを明らかにすることを目的として行...
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Published in | 哺乳類科学 Vol. 58; no. 2; pp. 205 - 219 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本哺乳類学会
2018
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