外反母趾に対するDLMO法の中・長期成績
【目的】当院では2007年より外反母趾に対して低侵襲手術である第一中足骨遠位直線状骨切り術(DLMO)を行っている.今回,外反母趾に対するDLMOの中・長期成績を検討した.【対象と方法】対象は2007年10月から2012年11月までに軽度~重度の外反母趾に対しDLMOを施行した55例のうち,5年以上経過観察可能であった31例36足とした.手術時年齢は平均59.5歳,経過観察期間は平均72.6ヶ月であった.放射線学的評価は,荷重位単純X線足背底像を用いて術前,最終経過観察時のHVA,IMA,DMAA,round徴候および種子骨の位置を評価した.臨床評価として日本足の外科学会 母趾判定基準(JSS...
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Published in | 整形外科と災害外科 Vol. 68; no. 4; pp. 726 - 728 |
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Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
西日本整形・災害外科学会
25.09.2019
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Summary: | 【目的】当院では2007年より外反母趾に対して低侵襲手術である第一中足骨遠位直線状骨切り術(DLMO)を行っている.今回,外反母趾に対するDLMOの中・長期成績を検討した.【対象と方法】対象は2007年10月から2012年11月までに軽度~重度の外反母趾に対しDLMOを施行した55例のうち,5年以上経過観察可能であった31例36足とした.手術時年齢は平均59.5歳,経過観察期間は平均72.6ヶ月であった.放射線学的評価は,荷重位単純X線足背底像を用いて術前,最終経過観察時のHVA,IMA,DMAA,round徴候および種子骨の位置を評価した.臨床評価として日本足の外科学会 母趾判定基準(JSSF hallux scale),合併症について調査した.【結果】JSSF hallux scaleは,術前64.3点から最終経過観察時には92.0点と有意に改善していた.HVA,IMA,DMAA,round徴候,種子骨の位置は,術前に比べ最終経過観察時には有意に改善していた.外反母趾の再発を36足中5足(13.9%)に認めた.【結語】軽度~重度の外反母趾に対しDLMOを施行し中・長期成績は良好であった. |
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ISSN: | 0037-1033 1349-4333 |
DOI: | 10.5035/nishiseisai.68.726 |