鎖骨遠位端ロッキングプレートを用いた鎖骨遠位端骨折の治療

【目的】鎖骨遠位端ロッキングプレートを用いた鎖骨遠位端骨折の治療成績を報告する.【対象と方法】2012年2月~2017年9月に手術を行った転位のある鎖骨遠位端骨折6例,全例が男性,手術時年齢は27~69歳(平均48歳).骨折型はCraig分類type IIb 4例,V2例.受傷後6~14日にナカシマメディカル社製の鎖骨遠位端ロッキングプレートにて内固定術を行った.術後2~3週間,三角巾を使用,痛みに応じて可動域訓練を行った.最終観察時の屈曲可動域,痛みの有無,骨癒合,合併症を調査した.【結果】屈曲可動域は120°~180°と良好で,痛みが残存したものは無く,全例が骨癒合した.合併症は創部感染1...

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Published in整形外科と災害外科 Vol. 68; no. 1; pp. 103 - 105
Main Authors 髙田, 真一, 住吉, 康之, 末永, 英慈
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 西日本整形・災害外科学会 25.03.2019
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Summary:【目的】鎖骨遠位端ロッキングプレートを用いた鎖骨遠位端骨折の治療成績を報告する.【対象と方法】2012年2月~2017年9月に手術を行った転位のある鎖骨遠位端骨折6例,全例が男性,手術時年齢は27~69歳(平均48歳).骨折型はCraig分類type IIb 4例,V2例.受傷後6~14日にナカシマメディカル社製の鎖骨遠位端ロッキングプレートにて内固定術を行った.術後2~3週間,三角巾を使用,痛みに応じて可動域訓練を行った.最終観察時の屈曲可動域,痛みの有無,骨癒合,合併症を調査した.【結果】屈曲可動域は120°~180°と良好で,痛みが残存したものは無く,全例が骨癒合した.合併症は創部感染1例,肩鎖関節亜脱臼1例であった.【考察】転位のある鎖骨遠位端骨折に対して,鎖骨遠位端ロッキングプレートを用いて良好な成績が得られた.粗鬆骨や粉砕のある骨折型に対しては特に有用と思われた.
ISSN:0037-1033
1349-4333
DOI:10.5035/nishiseisai.68.103