サッカーにおけるペナルティエリアへの侵入に関する攻撃プレーの分析
「I 緒言」サッカーは得点が勝敗を規定するスポーツである. そのため, 攻撃の最優先事項は得点を奪うことである(日本サッカー協会(以下「JFA」と略す), 2012). サッカーの得点に関する研究の多くは記述的ゲームパフォーマンス分析(中川, 2011)によって行われており, 得点をあげたエリアに焦点を当てると, ペナルティエリア(以下「PA」と略す)内からのシュートが70%以上を占めている(Michailidis et al., 2013; Njororai, 2013). 加えて, シュート成功率においてもPA内からのシュートはPA外からのシュートよりも成功率が高いことも報告されている(D...
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Published in | 体育学研究 Vol. 66; pp. 261 - 275 |
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Main Authors | , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本体育・スポーツ・健康学会
2021
日本体育学会 |
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Summary: | 「I 緒言」サッカーは得点が勝敗を規定するスポーツである. そのため, 攻撃の最優先事項は得点を奪うことである(日本サッカー協会(以下「JFA」と略す), 2012). サッカーの得点に関する研究の多くは記述的ゲームパフォーマンス分析(中川, 2011)によって行われており, 得点をあげたエリアに焦点を当てると, ペナルティエリア(以下「PA」と略す)内からのシュートが70%以上を占めている(Michailidis et al., 2013; Njororai, 2013). 加えて, シュート成功率においてもPA内からのシュートはPA外からのシュートよりも成功率が高いことも報告されている(Dufour, 1993). これらのことから, 得点をあげるためにはPA内に侵入してシュートを打つことが重要であると考えられる. PA内でのシュートが攻撃において重要であることは指導現場レベルでも報告されている(ヒューズ, 1996;Rees and Meer, 1997). |
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ISSN: | 0484-6710 1881-7718 |
DOI: | 10.5432/jjpehss.20061 |