大腿骨近位部骨折患者に対する手術同意書の検討
(目的)大腿骨近位部骨折の手術説明について調査すること.(対象)60歳以上の大腿骨近位部骨折患者109例.平均年齢83.1±7.7(63~100)歳,男性19例女性90例.大腿骨頸部骨折47例,転子部骨折(頸基部と転子部も含む)62例に対し,骨接合術63例,人工骨頭置換術45例,人工股関節全置換術1例を行った.麻酔は全例麻酔科に依頼した.以上の症例について,手術同意書の内容について調査した.(結果)手術同意書は全例で確認できた.本人署名のみ3例,本人と家族の署名98例,家族署名のみ8例であった.家族の署名は,配偶者17例,子供73例,孫2例,兄弟6例,甥姪7例,後見人1人であった.意思表示が困...
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Published in | 整形外科と災害外科 Vol. 70; no. 1; pp. 22 - 25 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
西日本整形・災害外科学会
25.03.2021
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Summary: | (目的)大腿骨近位部骨折の手術説明について調査すること.(対象)60歳以上の大腿骨近位部骨折患者109例.平均年齢83.1±7.7(63~100)歳,男性19例女性90例.大腿骨頸部骨折47例,転子部骨折(頸基部と転子部も含む)62例に対し,骨接合術63例,人工骨頭置換術45例,人工股関節全置換術1例を行った.麻酔は全例麻酔科に依頼した.以上の症例について,手術同意書の内容について調査した.(結果)手術同意書は全例で確認できた.本人署名のみ3例,本人と家族の署名98例,家族署名のみ8例であった.家族の署名は,配偶者17例,子供73例,孫2例,兄弟6例,甥姪7例,後見人1人であった.意思表示が困難な患者で本人の署名が少ない傾向にあるものの,統計学的有意差はなかった.(考察)治療現場では,意思表示が難しい患者の代理人に,迅速かつ容易に手術同意を取得できるシステムが求められている. |
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ISSN: | 0037-1033 1349-4333 |
DOI: | 10.5035/nishiseisai.70.22 |