薬剤師教育におけるチーム基盤型学習の有用性の検討
「緒言」 薬学分野における臨床教育において, 大学などの高等教育では学習者の問題発見および解決能力, 能動的学習を促進するためのアクティブラーニングを取り入れた授業が行われ, 教員中心から学習者中心へ, 講義から少人数グループ中心の学習へと変換しつつある. 一方, 卒後の薬剤師教育において, アクティブラーニングの有用性を検証した報告はほとんどない. アクティブラーニングの教育手法としては, 問題基盤型学習(problem-based learning: PBL)が医療系学部において広く用いられており, 臨床で必要とされる問題解決能力の育成に有効であると報告されている. 一方で, 少人数グルー...
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Published in | 医療薬学 Vol. 44; no. 5; pp. 236 - 243 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人日本医療薬学会
10.05.2018
日本医療薬学会 |
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Summary: | 「緒言」 薬学分野における臨床教育において, 大学などの高等教育では学習者の問題発見および解決能力, 能動的学習を促進するためのアクティブラーニングを取り入れた授業が行われ, 教員中心から学習者中心へ, 講義から少人数グループ中心の学習へと変換しつつある. 一方, 卒後の薬剤師教育において, アクティブラーニングの有用性を検証した報告はほとんどない. アクティブラーニングの教育手法としては, 問題基盤型学習(problem-based learning: PBL)が医療系学部において広く用いられており, 臨床で必要とされる問題解決能力の育成に有効であると報告されている. 一方で, 少人数グループにて学生主導で授業を進めるためには, グループ数に応じたチューターを必要とし, 学生数に応じた教員の確保を必要とする. 加えてPBLでは, 各グループで討論するために個別のスペースを要するという問題点がある. |
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ISSN: | 1346-342X 1882-1499 |
DOI: | 10.5649/jjphcs.44.236 |