「薬剤師外来」における薬学的処方介入とその評価
「緒言」平成22年4月30付けで発出された厚生労働省医政局長通知「医療スタッフの協働・連携によるチーム医療の推進について」では, 薬剤師を積極的に活用することが可能な業務として, 1)薬剤選択, 投与量, 投与方法, 投与期間等について, 医師に対し, 積極的に処方を提案すること, 2)薬物療法を受けている患者(在宅の患者を含む)に対し, 薬学的管理(患者の副作用の状況の把握, 服薬指導等)を行うこと, 3)薬物療法の経過等を確認したうえで, 医師に対し, 前回の処方内容と同一の内容の処方を提案すること, などが挙げられている. また, 近年, ポリファーマシー対策を考えるうえでも薬剤師の活用...
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Published in | 医療薬学 Vol. 43; no. 3; pp. 169 - 175 |
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Main Authors | , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人日本医療薬学会
10.03.2017
日本医療薬学会 |
Subjects | |
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ISSN | 1346-342X 1882-1499 |
DOI | 10.5649/jjphcs.43.169 |
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Summary: | 「緒言」平成22年4月30付けで発出された厚生労働省医政局長通知「医療スタッフの協働・連携によるチーム医療の推進について」では, 薬剤師を積極的に活用することが可能な業務として, 1)薬剤選択, 投与量, 投与方法, 投与期間等について, 医師に対し, 積極的に処方を提案すること, 2)薬物療法を受けている患者(在宅の患者を含む)に対し, 薬学的管理(患者の副作用の状況の把握, 服薬指導等)を行うこと, 3)薬物療法の経過等を確認したうえで, 医師に対し, 前回の処方内容と同一の内容の処方を提案すること, などが挙げられている. また, 近年, ポリファーマシー対策を考えるうえでも薬剤師の活用が重要視されている. ポリファーマシーとは, 使用薬剤数が多いことに加えて, 潜在的に不適切な処方(potentially inappropriate medications: PIMs)が含まれていること, 同効薬が重複していること(therapeutic duplication), 本来使用されるべき疾患に対して必要な薬剤が処方されていないこと(medication underuse)と定義されている. |
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ISSN: | 1346-342X 1882-1499 |
DOI: | 10.5649/jjphcs.43.169 |