脳神経外科診療の実績作りに脳血管内治療医は貢献しているか
「はじめに」脳血管内治療は, 1997年に脳動脈瘤用のGuglielmi detachable coil(GDC)が保険収載となり本格的に日本に導入された. その後徐々にdeviceの進歩, evidenceの獲得に伴い, この領域の地位を確立するとともに広く普及した. 当施設でも2001年から2名が臨床海外留学, その後日本脳神経血管内治療学会専門医取得プロトコールにのっとり研修, 専門医取得を終え脳神経外科診療に血管内治療医が加わった. しかし現在まで, 諸般の事情により常勤医としてチーム診療ができなかった時期があった. そこで, 人口36万人の小都市にある大学附属病院の10年間で, 血管...
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Published in | 脳卒中の外科 Vol. 40; no. 5; pp. 317 - 321 |
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Main Authors | , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本脳卒中の外科学会
2012
日本脳卒中の外科学会 |
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ISSN | 0914-5508 1880-4683 |
DOI | 10.2335/scs.40.317 |
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Summary: | 「はじめに」脳血管内治療は, 1997年に脳動脈瘤用のGuglielmi detachable coil(GDC)が保険収載となり本格的に日本に導入された. その後徐々にdeviceの進歩, evidenceの獲得に伴い, この領域の地位を確立するとともに広く普及した. 当施設でも2001年から2名が臨床海外留学, その後日本脳神経血管内治療学会専門医取得プロトコールにのっとり研修, 専門医取得を終え脳神経外科診療に血管内治療医が加わった. しかし現在まで, 諸般の事情により常勤医としてチーム診療ができなかった時期があった. そこで, 人口36万人の小都市にある大学附属病院の10年間で, 血管内治療医がいた時期といなかった時期で, 診療科としてのactivityを比較するため脳血管内治療数, 脳神経外科全体の手術件数, 入院患者数を検討した. さらに代表的な治療対象である脳動脈瘤の治療数, その内訳を在籍した時期, しない時期4つに分け検討した. |
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ISSN: | 0914-5508 1880-4683 |
DOI: | 10.2335/scs.40.317 |