マレーシアにおける職業性潜水作業者の労働安全衛生における現状と課題

「はじめに」クアラルンプールを首都とするマレーシアは, マレー半島に位置する国家で, 面積は日本の約0.9倍(約33万平方km), 人口3,119万人(2015年)のうち約67%がマレー系, 約25%が中国系, 約7%がインド系の多民族国家である. 2010年に「新経済モデル」, 「民族変革プログラム」及び「経済変革プログラム」を発表し, 2015年におけるマレーシアの一人当たりのGDPは約9,500ドルと, 日本のGDPの約29.2%に相当する. また, 2015年における「第11次マレーシア計画」では. 2020年までの先進国入りを目指し, 国際競争力強化のための規制緩和が進み, 国内では...

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Published in産業衛生学雑誌 Vol. 62; no. 4; pp. 165 - 167
Main Authors 森松, 嘉孝, 錦織, 秀治, 岡原, 義典, 小島, 泰史, 木之下, 聡, 森, 美穂子, 星子, 美智子, 石竹, 達也
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本産業衛生学会 20.07.2020
日本産業衛生学会
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Summary:「はじめに」クアラルンプールを首都とするマレーシアは, マレー半島に位置する国家で, 面積は日本の約0.9倍(約33万平方km), 人口3,119万人(2015年)のうち約67%がマレー系, 約25%が中国系, 約7%がインド系の多民族国家である. 2010年に「新経済モデル」, 「民族変革プログラム」及び「経済変革プログラム」を発表し, 2015年におけるマレーシアの一人当たりのGDPは約9,500ドルと, 日本のGDPの約29.2%に相当する. また, 2015年における「第11次マレーシア計画」では. 2020年までの先進国入りを目指し, 国際競争力強化のための規制緩和が進み, 国内では投資と国内消費に支えられ成長を持続している. この様な経済発展に伴い, 日本の建設業や自動車関連製造業の現地進出が著しいが, 2015年, ナジブ首相訪日の際, 地域や国際社会の幅広い課題について, 今後一層協力を強化する「戦略的パートナーシップについての日本マレーシア共同声明」を発出したことから, 今後, 日系企業によるマレーシア進出がさらに増える可能性がある.
ISSN:1341-0725
1349-533X
DOI:10.1539/sangyoeisei.2019-021-W