多発結節影を呈し悪性腫瘍を疑った肺放線菌症の1例

背景.肺放線菌症は比較的稀であり報告する.症例.症例は61歳.男性.肝細胞癌に対し肝動脈塞栓術施行後,経過観察中に胸部異常陰影を指摘された.胸部CTで左S^9に14mm大の結節の他,炎症性変化を認めた.PETでは左S^9の結節にSUVmax 2.66のFDG集積を認めた.原発性肺癌,転移性肺腫瘍を否定できず胸腔鏡下肺生検を施行し,術後病理学検索の結果,肺放線菌症と診断された.結語.多発結節影を呈し悪性腫瘍を疑った肺放線菌症の1例を経験した....

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Published inThe Journal of the Japan Society for Respiratory Endoscopy Vol. 34; no. 4; pp. 348 - 352
Main Authors 小山, 邦広, 井坂, 珠子, 前田, 英之, 村杉, 雅秀, 神崎, 正人, 坂本, 圭, 清水, 俊榮, 吉川, 拓磨, 大貫, 恭正
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会 2012
日本呼吸器内視鏡学会
The Japan Society for Respiratory Endoscopy
Subjects
FDG-PET
Pulmonary actinomycosis
VATS(video-assisted thoracoscopic surgery)
肺放線菌症
胸腔鏡下手術
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ISSN0287-2137
2186-0149
DOI10.18907/jjsre.34.4_348

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Summary:背景.肺放線菌症は比較的稀であり報告する.症例.症例は61歳.男性.肝細胞癌に対し肝動脈塞栓術施行後,経過観察中に胸部異常陰影を指摘された.胸部CTで左S^9に14mm大の結節の他,炎症性変化を認めた.PETでは左S^9の結節にSUVmax 2.66のFDG集積を認めた.原発性肺癌,転移性肺腫瘍を否定できず胸腔鏡下肺生検を施行し,術後病理学検索の結果,肺放線菌症と診断された.結語.多発結節影を呈し悪性腫瘍を疑った肺放線菌症の1例を経験した.
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.34.4_348