東日本大震災に対する日本医科大学救急医学教室の取り組み―われわれはどう行動したのか
「はじめに」日本医科大学ではこれまでも, 2004年新潟県中越地震, インドネシア・スマトラ島沖地震, 2007年新潟県中越沖地震, 2008年岩手・宮城内陸地震, 2009年ミャンマー連邦サイクロン被害などをはじめとする国内外の数多くの自然災害・人的災害にいち早く医療チームを派遣してきた. 今回, 2011年3月11日に東北地方太平洋沖で発生したM9.0の巨大地震および津波による未曾有の災害に対しても, これまでの経験を生かした迅速な対応がなされ, 震災当日よりDMAT(Disaster Medical Assistance Team)を派遣し急性期医療活動を行い, それに引き続き付属4病院...
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Published in | 日本医科大学医学会雑誌 Vol. 7; no. Suppl.1; pp. S43 - S52 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本医科大学医学会
2011
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Summary: | 「はじめに」日本医科大学ではこれまでも, 2004年新潟県中越地震, インドネシア・スマトラ島沖地震, 2007年新潟県中越沖地震, 2008年岩手・宮城内陸地震, 2009年ミャンマー連邦サイクロン被害などをはじめとする国内外の数多くの自然災害・人的災害にいち早く医療チームを派遣してきた. 今回, 2011年3月11日に東北地方太平洋沖で発生したM9.0の巨大地震および津波による未曾有の災害に対しても, これまでの経験を生かした迅速な対応がなされ, 震災当日よりDMAT(Disaster Medical Assistance Team)を派遣し急性期医療活動を行い, それに引き続き付属4病院の医師・看護師・薬剤師・事務・学生をはじめとする全学的な協力・支援体制のもと, 約3カ月間に及ぶ被災地域の医療支援活動が行われた. また, 同時に発生した福島第一原子力発電所事故に対しても臨機応変な状況判断によって, 被災周辺地域より患者の後方搬送を行った. |
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ISSN: | 1349-8975 1880-2877 |
DOI: | 10.1272/manms.7.S43 |