EBUS (末梢)+ナビゲーション(気管支鏡セミナーより)

「1. はじめに」放射線技術の発達, 検診の普及および肺がん患者の増加に伴い, 末梢肺野病変の診療をする機会が増えている. その診断には, 正確で低侵襲な検査が望ましく, 内科的検査法としてはCTやX線透視下に行う経皮針生検や, 気管支鏡検査が代表的な検査方法である. 本邦では後者が広く用いられてきたが, 従来行われてきたX線透視下に行う気管支鏡検査の小型孤立性肺結節に対する診断率は十分ではなく, 従来のガイドラインでは推奨される検査方法ではなかった. 近年, 気管支鏡技術は急速に進化を遂げ, ラジアル型超音波プローブを用いた気管支腔内超音波断層法(endobronchial ultrason...

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Published in気管支学 Vol. 37; no. 4; pp. 476 - 479
Main Authors 沖, 昌英, 石田, あかね, 伊勢, 裕子, 村上, 靖, 堀, 和美, 坪井, 理恵, 岡, さおり, 中畑, 征史, 小暮, 啓人, 北川, 智余恵, 坂, 英雄
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会 2015
日本呼吸器内視鏡学会
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Summary:「1. はじめに」放射線技術の発達, 検診の普及および肺がん患者の増加に伴い, 末梢肺野病変の診療をする機会が増えている. その診断には, 正確で低侵襲な検査が望ましく, 内科的検査法としてはCTやX線透視下に行う経皮針生検や, 気管支鏡検査が代表的な検査方法である. 本邦では後者が広く用いられてきたが, 従来行われてきたX線透視下に行う気管支鏡検査の小型孤立性肺結節に対する診断率は十分ではなく, 従来のガイドラインでは推奨される検査方法ではなかった. 近年, 気管支鏡技術は急速に進化を遂げ, ラジアル型超音波プローブを用いた気管支腔内超音波断層法(endobronchial ultrasonography;EBUS), ナビゲーション, 細径気管支鏡, ガイドシースなど様々な検査器具が開発され, 末梢肺野病変に対する気管支鏡診断率の向上に貢献している. EBUSは病変の水平断を直接描出できるため, 病変の位置や病変に通じる関与気管支を同定するのに有用である.
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.37.4_476