肺野末梢小陰影に対するCT透視下経気管支診断 : 当科の10年間の経気管支診断技術の変遷(特別講演)(第18回 熊本県気管支鏡研修会)
胸部CT発見末梢小型陰影の増加に伴い, X線透視下生検による診断の限界が明らかになり, 「呼吸器内科医(気管支鏡診断)冬の時代」の到来というあきらめの声も漏れ聞こえるようになっていた. HR-CTにより, 病変の良悪性の鑑別の精度は向上したが, 充実性病変に対して経皮的肺穿刺やVATSによる診断は, 播種のリスクや肺切除による肺機能の喪失を伴う可能性があるため, 我々の施設では, 経気管支的アプローチにより出来るだけ診断を得るよう努力してきた. 肺野末梢小型充実性病変に対しては早期の確診が必要で, 呼吸器内視鏡の中でも特に気管支鏡検査の診断技術の向上が, 外科的診断, 治療が必要となる未確診例...
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Published in | 気管支学 Vol. 26; no. 2; p. 192 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
2004
日本呼吸器内視鏡学会 |
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Summary: | 胸部CT発見末梢小型陰影の増加に伴い, X線透視下生検による診断の限界が明らかになり, 「呼吸器内科医(気管支鏡診断)冬の時代」の到来というあきらめの声も漏れ聞こえるようになっていた. HR-CTにより, 病変の良悪性の鑑別の精度は向上したが, 充実性病変に対して経皮的肺穿刺やVATSによる診断は, 播種のリスクや肺切除による肺機能の喪失を伴う可能性があるため, 我々の施設では, 経気管支的アプローチにより出来るだけ診断を得るよう努力してきた. 肺野末梢小型充実性病変に対しては早期の確診が必要で, 呼吸器内視鏡の中でも特に気管支鏡検査の診断技術の向上が, 外科的診断, 治療が必要となる未確診例を最小限にし, マルチスライスCT, コンピュータ性能の向上など周辺機器の充実に伴い, さらに気管支鏡診断技術の進歩をもたらすと思われる. 今回の講演では, X線透視下経気管支生検での診断向上に迅速細胞診が有用であったことと, H12年4月から行っているCT透視(ガイド)下経気管支生検について呈示したい. |
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ISSN: | 0287-2137 2186-0149 |
DOI: | 10.18907/jjsre.26.2_192 |