ガイドシース併用気管支腔内超音波断層法(EBUS-GS)を用いた経気管支生検にて診断した肺末梢良性疾患の7例
目的.ガイドシース併用気管支腔内超音波断層法(endobronchial ultrasonography with a guide sheath:以下EBUS-GS)を併用した経気管支生検で診断した肺末梢の良性疾患7例について検討した.対象と方法.対象は2003年1〜12月に,当科でEBUS-GSを併用した経気管支生検にて診断した肺末梢の良性疾患7例.オリンパス社製radial type,20MHzの細径プローブ(XUM-S20-17Rあるいは20R)を専用ガイドシースを用いて気管支鏡に挿入した.肺末梢病変をエコーにて描出し,最適の生検部位を確認した後,超音波プローブのみ抜去し,ガイドシースを...
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Published in | 気管支学 Vol. 27; no. 2; pp. 126 - 130 |
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Main Authors | , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
2005
日本呼吸器内視鏡学会 |
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Summary: | 目的.ガイドシース併用気管支腔内超音波断層法(endobronchial ultrasonography with a guide sheath:以下EBUS-GS)を併用した経気管支生検で診断した肺末梢の良性疾患7例について検討した.対象と方法.対象は2003年1〜12月に,当科でEBUS-GSを併用した経気管支生検にて診断した肺末梢の良性疾患7例.オリンパス社製radial type,20MHzの細径プローブ(XUM-S20-17Rあるいは20R)を専用ガイドシースを用いて気管支鏡に挿入した.肺末梢病変をエコーにて描出し,最適の生検部位を確認した後,超音波プローブのみ抜去し,ガイドシースを通して生検,擦過を施行した.結果.病変は右上葉1例,右中葉2例,右下葉2例,左舌区1例,左下葉1例であり,病変の大きさは,びまん性の浸潤影の1例を除き,平均27mmであった.最終診断は肺膿瘍2例,COP/BOOP2例,非結核性抗酸菌症1例,肺結核1例,出血性梗塞1例であった.肺末梢病変にガイドシースを留置することにより,生検を繰り返し施行することができ,診断に有用であった.内部エコーパターンは一定の傾向は示さなかった.結論.さまざまな肺末梢良性疾患がEBUS-GSを併用した経気管支生検により診断可能であった.内部エコー所見による診断については今後検討を要する. |
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ISSN: | 0287-2137 2186-0149 |
DOI: | 10.18907/jjsre.27.2_126 |