サルコイドーシスによる気管支ポリープが自然退縮した1例

背景.気管支内腔にポリープ状病変を来すサルコイドーシス症例は稀であり,経過を観察しうる症例は少ない.症例.39歳,男性.2006年12月に霧視を主訴に眼科を受診したところぶどう膜炎を指摘された.2007年1月にサルコイドーシス疑いにて当科を紹介受診した.気管支鏡検査を施行したところ,気管支内腔にポリープ状病変を伴うサルコイドーシスと診断された.その後外来にて経過観察され,胸部X線や胸部CTで縦隔・肺門リンパ節腫脹は軽快傾向にあった.同時期に施行された気管支鏡検査にてポリープ状病変も自然退縮していた.結論.当初気管支鏡所見でポリープ状病変を呈していたサルコイドーシスが6か月の経過で軽快した1例を...

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Published inThe Journal of the Japan Society for Respiratory Endoscopy Vol. 33; no. 6; pp. 481 - 485
Main Authors 岩嶋, 大介, 菅沼, 秀基, 伊藤, 靖弘, 小林, 淳, 小清水, 直樹, 佐竹, 康臣, 河口, 史恵, 長岡, 深雪
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会 2011
日本呼吸器内視鏡学会
The Japan Society for Respiratory Endoscopy
Subjects
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ISSN0287-2137
2186-0149
DOI10.18907/jjsre.33.6_481

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Summary:背景.気管支内腔にポリープ状病変を来すサルコイドーシス症例は稀であり,経過を観察しうる症例は少ない.症例.39歳,男性.2006年12月に霧視を主訴に眼科を受診したところぶどう膜炎を指摘された.2007年1月にサルコイドーシス疑いにて当科を紹介受診した.気管支鏡検査を施行したところ,気管支内腔にポリープ状病変を伴うサルコイドーシスと診断された.その後外来にて経過観察され,胸部X線や胸部CTで縦隔・肺門リンパ節腫脹は軽快傾向にあった.同時期に施行された気管支鏡検査にてポリープ状病変も自然退縮していた.結論.当初気管支鏡所見でポリープ状病変を呈していたサルコイドーシスが6か月の経過で軽快した1例を経験した.
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.33.6_481