直視下経気管支鏡下生検で診断可能であった肺多形癌の1例

背景.肺多形癌はまれな腫瘍であり,その病理学的特徴から診断が難しく,外科的切除後の摘出標本で確定診断されることが多い.症例.78歳の女性.血痰にて受診,胸部CTと気管支鏡検査で気管支内へ進展する腫瘍が認められ,腫瘍部の生検にて肺多形癌の確定診断を得た.胸部放射線療法および化学療法を行い,一時的に腫瘍は縮小したが,その後悪化進行し,腎転移,脊椎転移,脳転移を来し,死亡した.結語.今回,直視下経気管支鏡下生検にて確定診断を得ることが可能であった肺多形癌の1例を経験したので報告する....

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Published inThe Journal of the Japan Society for Respiratory Endoscopy Vol. 34; no. 2; pp. 189 - 193
Main Authors 馬嶋, 俊, 武田, 直也, 岩田, 勝, 岡田, 木綿, 鈴木, 嘉洋, 島津, 哲子, 宮沢, 亜矢子, 吉田, 憲生, 松井, 彰, 加藤, 聡之
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会 2012
日本呼吸器内視鏡学会
The Japan Society for Respiratory Endoscopy
Subjects
Lung cancer
Pleomorphic carcinoma
Transbronchial biopsy
多形癌
直視下経気管支鏡下生検
肺癌
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ISSN0287-2137
2186-0149
DOI10.18907/jjsre.34.2_189

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Summary:背景.肺多形癌はまれな腫瘍であり,その病理学的特徴から診断が難しく,外科的切除後の摘出標本で確定診断されることが多い.症例.78歳の女性.血痰にて受診,胸部CTと気管支鏡検査で気管支内へ進展する腫瘍が認められ,腫瘍部の生検にて肺多形癌の確定診断を得た.胸部放射線療法および化学療法を行い,一時的に腫瘍は縮小したが,その後悪化進行し,腎転移,脊椎転移,脳転移を来し,死亡した.結語.今回,直視下経気管支鏡下生検にて確定診断を得ることが可能であった肺多形癌の1例を経験したので報告する.
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.34.2_189