右下葉の気管支管状切除・再建を行った肺癌の1例

症例は71歳, 男性。主訴は発熱。喀痰細胞診でclass III。気管支鏡検査で右底区支とB^6の分岐部に腫瘍があり, 生検で扁平上皮癌と診断した。手術は肺を切除することなく, 腫瘍部分の気管支のみを切除して気管支形成術を行った。術後経過良好で, 肺機能の低下はわずかであった。最近になって肺門部肺癌に対し様々な治療方法が行われるようになった。しかしながら本症例のように肺機能の温存が可能な手術療法は, 低浸襲かつ確実な治療法であると考える。...

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Published inThe Journal of the Japan Society for Respiratory Endoscopy Vol. 23; no. 7; pp. 600 - 603
Main Authors 吉津, 晃, 谷, 源一, 水渡, 哲史, 後藤, 太一郎, 井上, 卓, 天川, 和久
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会 2001
日本気管支学会
The Japan Society for Respiratory Endoscopy
Subjects
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ISSN0287-2137
2186-0149
DOI10.18907/jjsre.23.7_600

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Summary:症例は71歳, 男性。主訴は発熱。喀痰細胞診でclass III。気管支鏡検査で右底区支とB^6の分岐部に腫瘍があり, 生検で扁平上皮癌と診断した。手術は肺を切除することなく, 腫瘍部分の気管支のみを切除して気管支形成術を行った。術後経過良好で, 肺機能の低下はわずかであった。最近になって肺門部肺癌に対し様々な治療方法が行われるようになった。しかしながら本症例のように肺機能の温存が可能な手術療法は, 低浸襲かつ確実な治療法であると考える。
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.23.7_600