腫瘍浸潤性および肉芽性気道狭窄に対するデュモン型ステント留置術

• Published in: The Journal of the Japan Society for Respiratory Endoscopy Vol. 17; no. 1; pp. 24 - 28
• Main Authors: 堀尾, 裕俊, 野守, 裕明, 小林, 龍一郎
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会 1995; 日本気管支学会; The Japan Society for Respiratory Endoscopy
• Subjects: Bronchoplasty; Dumon stent; Lung cancer; Tracheobronchial stenosis; デュモン型ステント; 気管支形成術; 気管気管支狭窄; 肺癌
• ISSN: 0287-2137; 2186-0149
• DOI: 10.18907/jjsre.17.1_24

腫瘍浸潤による気管狭窄3例, 気管気管支形成術後の吻合部肉芽性狭窄2例, 計5例に対しDumon stentを挿入し気道を開大した。腫瘍浸潤による高度気管狭窄の2例に対しては気管チューブによるブジー後にステントを挿入した。吻合部肉芽性狭窄2例のうち狭窄部位より両側に1 cm長いステントを挿入した1例では再狭窄は生じなかったが, ステントの口側端が狭窄部位より3mmしか離れていなかった1例ではステント先端の刺激によると思われる肉芽増生により再狭窄した。以上より高度気管狭窄例に対しては気管チューブによるブジー後にDumon stentを挿入する方法が安全かつ容易な挿入方法と思われた。また肉芽性狭窄に対しては狭窄部位よりも充分に長いDumon stentを選択するべきと思われた。