気管支内腔の長軸進展により樹枝状陰影を呈した気管支カルチノイドの1例

症例.80歳男性.2006年2月頃より咳嗽が出現し,胸部CTで左S^<1+2>の気管支に一致した樹枝状陰影を認めた.FDG-PETでは陰影に一致して集積を認めた.気管支鏡検査では左B^<1+2>入口部を閉塞する表面平滑な隆起性病変を認め,経気管支生検でカルチノイドと診断した.胸腔鏡下左上葉切除術が施行され,手術病理標本では腫瘍は左B^<1+2>気管支内腔にポリープ状に長軸進展し,一部は気管支周囲肺実質に浸潤していた.結論.気管支内腔の長軸進展により気管支鋳型陰影を呈した気管支カルチノイドの報告は比較的稀であり,また,気管支鋳型陰影に一致したFDG-PETの集...

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Published inThe Journal of the Japan Society for Respiratory Endoscopy Vol. 30; no. 3; pp. 148 - 152
Main Authors 須甲, 憲明, 福元, 伸一, 菅原, 綾, 原田, 眞雄
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会 2008
日本呼吸器内視鏡学会
The Japan Society for Respiratory Endoscopy
Subjects
A tree branch-like shadow
Bronchial cast shadow
Carcinoid tumor
Endobronchial growth
F-fluorodeoxyglucose positron emission tomography(FDG-PET)
FDG-PET
カルチノイド
樹枝状陰影
気管支内腔進展
気管支鋳型陰影
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ISSN0287-2137
2186-0149
DOI10.18907/jjsre.30.3_148

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Summary:症例.80歳男性.2006年2月頃より咳嗽が出現し,胸部CTで左S^<1+2>の気管支に一致した樹枝状陰影を認めた.FDG-PETでは陰影に一致して集積を認めた.気管支鏡検査では左B^<1+2>入口部を閉塞する表面平滑な隆起性病変を認め,経気管支生検でカルチノイドと診断した.胸腔鏡下左上葉切除術が施行され,手術病理標本では腫瘍は左B^<1+2>気管支内腔にポリープ状に長軸進展し,一部は気管支周囲肺実質に浸潤していた.結論.気管支内腔の長軸進展により気管支鋳型陰影を呈した気管支カルチノイドの報告は比較的稀であり,また,気管支鋳型陰影に一致したFDG-PETの集積像がみられ,興味深いので報告した.
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.30.3_148