早期肺癌に対する D-Light system による蛍光気管支鏡診断(第25回日本気管支学会総会)
蛍光気管支鏡(autofluorescence flexible bronchoscopy;AFB)は通常の白色光気管支鏡(white light bronchoscopy;WLB)では検出できない前癌病変や早期肺癌に対する新しい機器である. 本邦ではDr. LamのLIFE(Xillix)や加藤治文先生のSAFE(Pentax)がすでに使用され好成績が報告されている. ドイツではDynamicステントのDr. FreitagはMetaplasia, Dysplasia, CIS, Invasive Carcinomaをコンピュータで識別するAFBを開発し, 一方UltraflexステントのD...
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Published in | The Journal of the Japan Society for Respiratory Endoscopy Vol. 24; no. 3; p. 180 |
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Main Authors | , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
2002
日本気管支学会 The Japan Society for Respiratory Endoscopy |
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ISSN | 0287-2137 2186-0149 |
DOI | 10.18907/jjsre.24.3_180_2 |
Cover
Summary: | 蛍光気管支鏡(autofluorescence flexible bronchoscopy;AFB)は通常の白色光気管支鏡(white light bronchoscopy;WLB)では検出できない前癌病変や早期肺癌に対する新しい機器である. 本邦ではDr. LamのLIFE(Xillix)や加藤治文先生のSAFE(Pentax)がすでに使用され好成績が報告されている. ドイツではDynamicステントのDr. FreitagはMetaplasia, Dysplasia, CIS, Invasive Carcinomaをコンピュータで識別するAFBを開発し, 一方UltraflexステントのDr. BeckerはD-Light(Storz)とEBUSを併用して肺癌の浸潤範囲と深達度診断やリンパ節転移の有無を診断し, さらにtwo-armed randomized European multicenter studyで悪性気道病変においてWLBのみとWLB+AFBを比較しD-Lightの有用性を確かめている. フランスでもDumonステントのDr. Dumonがインターベンションの際に硬性気管支鏡のテレスコープにD-Lightを装着し進行肺癌の浸潤範囲を判定するなどAFBの適応を拡げている. ステントと同様に前述の3人に刺激され, 私どもは約5年前よりAFBを始めた. 今回, 最近ドイツから輸入されたD-Lightを使用して前癌病変や早期肺癌などの病変を検出しPDTの適応をEBUSと併用して検討した. D-LightはLIFE, SAFEと比較して検出率ではほぼ同等であるが, SAFEと同様にWLBとAFBの切り替えが可能で病変の両モードでの比較ができ, さらに機器がコンパクトで楽に扱える点が有利で検査時間の短縮につながった. |
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ISSN: | 0287-2137 2186-0149 |
DOI: | 10.18907/jjsre.24.3_180_2 |