肺癌精査中に発見され生検鉗子で除去しえた気管支内過誤腫の1例

背景.肺過誤腫の多くは肺野末梢に生じる良性腫瘍であるが,気管支内に発生する症例も比較的低頻度ながら存在する.症例.症例は60歳男性.歩行困難と複視を主訴に神経内科受診.Lambert-Eaton症候群,肺癌を疑われ,当科紹介.気管支鏡検査にて左舌区に隆起病変を認め,右B^6入口部に有茎性ポリープ型の隆起病変を認めた。右B^6のポリープ型病変は生検鉗子にて茎部から病変全体を取り除くことができた.病理組織検査で過誤腫の診断がえられた.舌区の病変からの生検組織は小細胞癌の診断であった.結論.肺小細胞癌に合併した気管支内過誤腫の1例を報告した....

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Published in気管支学 Vol. 31; no. 3; pp. 147 - 151
Main Authors 山本, 正嗣, 船田, 泰弘, 石川, 結美子, 坂下, 明大, 奥野, 恵子, 石井, 昇, 小林, 和幸, 小谷, 義一, 西村, 善博
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会 2009
日本呼吸器内視鏡学会
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Summary:背景.肺過誤腫の多くは肺野末梢に生じる良性腫瘍であるが,気管支内に発生する症例も比較的低頻度ながら存在する.症例.症例は60歳男性.歩行困難と複視を主訴に神経内科受診.Lambert-Eaton症候群,肺癌を疑われ,当科紹介.気管支鏡検査にて左舌区に隆起病変を認め,右B^6入口部に有茎性ポリープ型の隆起病変を認めた。右B^6のポリープ型病変は生検鉗子にて茎部から病変全体を取り除くことができた.病理組織検査で過誤腫の診断がえられた.舌区の病変からの生検組織は小細胞癌の診断であった.結論.肺小細胞癌に合併した気管支内過誤腫の1例を報告した.
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.31.3_147