気管支肺胞洗浄液のヒメネス染色で入院当日に診断し, 救命した重症レジオネラ肺炎の2例

我々は, 重症呼吸不全を呈したレジオネラ肺炎を2例経験した。年齢は53歳, 56歳で2例とも男性であった。入院第1病日, 病巣部に気管支肺胞洗浄を施行し, グラム染色陰性, ヒメネス染色陽性にてレジオネラ肺炎と診断し, 入院当日よりEM, RFPによる治療を開始。症例1はDICを, 症例2は横紋筋融解症を合併していたが, 2例とも救命することができた。レジオネラ肺炎の早期診断に気管支肺胞洗浄液のヒメネス染色が有用であると考えた。...

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Published in気管支学 Vol. 23; no. 1; pp. 49 - 54
Main Authors 松島, 秀和, 高柳, 昇, 川田, 一郎, 坂本, 龍彦, 茂木, 充, 生方, 幹夫, 杉田, 裕, 金沢, 実
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会 2001
日本気管支学会
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Summary:我々は, 重症呼吸不全を呈したレジオネラ肺炎を2例経験した。年齢は53歳, 56歳で2例とも男性であった。入院第1病日, 病巣部に気管支肺胞洗浄を施行し, グラム染色陰性, ヒメネス染色陽性にてレジオネラ肺炎と診断し, 入院当日よりEM, RFPによる治療を開始。症例1はDICを, 症例2は横紋筋融解症を合併していたが, 2例とも救命することができた。レジオネラ肺炎の早期診断に気管支肺胞洗浄液のヒメネス染色が有用であると考えた。
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.23.1_49