当院における接触型半導体レーザーを用いた気管・気管支悪性腫瘍の症例検討(第25回日本気管支学会総会)
(目的)当科において接触型半導体レーザーを用いて治療した気管, 気管支悪性腫瘍の症例を検討した. (対象)1997年4月から2001年4月現在までに治療した気管, 気管支悪性腫瘍7例. (方法)気管支鏡(オリンパス社IT200)下に半導体レーザー(オリンパス社DI0MED25)を用いて直視下で腫瘍にプローブを接触させ, 生理食塩水で冷却しながら蒸散した. (結果)過去5年間に7症例に対し延べ14回実施した. 男性5例, 女性2例で平均年齢69歳(66-82歳)であった. 原疾患は肺癌6例(腺癌2例, 扁平上皮癌3例, 小細胞癌1例), 喉頭癌気管気管支転移1例であった. 部位は気管2例, 左主...
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Published in | 気管支学 Vol. 24; no. 3; p. 246 |
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Main Authors | , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
2002
日本気管支学会 |
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Summary: | (目的)当科において接触型半導体レーザーを用いて治療した気管, 気管支悪性腫瘍の症例を検討した. (対象)1997年4月から2001年4月現在までに治療した気管, 気管支悪性腫瘍7例. (方法)気管支鏡(オリンパス社IT200)下に半導体レーザー(オリンパス社DI0MED25)を用いて直視下で腫瘍にプローブを接触させ, 生理食塩水で冷却しながら蒸散した. (結果)過去5年間に7症例に対し延べ14回実施した. 男性5例, 女性2例で平均年齢69歳(66-82歳)であった. 原疾患は肺癌6例(腺癌2例, 扁平上皮癌3例, 小細胞癌1例), 喉頭癌気管気管支転移1例であった. 部位は気管2例, 左主気管支2例, 右主気管支1例, 中間幹1例, 左上区枝1例, 右上幹1例であり, 腫瘍形状は早期肺癌肥厚型1例, 粘膜型のポリープ型3例, 肥厚型1例, 結節型2例であった. 有症状5例中4例で症状の改善を認め, 重篤な副作用は認めなかった. (結論)接触型半導体レーザーは軽量小型かつ安価であり, 専用の気管支鏡室を有しない施設でも実施可能であり, 気管, 気管支悪性腫瘍の治療の選択肢の一つとなり得ると考えられた. |
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ISSN: | 0287-2137 2186-0149 |
DOI: | 10.18907/jjsre.24.3_246_4 |