改良PCR-RFLP法によるKratom製品の識別

「緒言」アカネ科に属するMitragyna speciosa KORTH. (M. speciosa) は東南アジアなど熱帯地方に自生する4-16mほどの常緑樹である. 伝統的に, 東南アジアの特定の地域で, 新鮮な葉や乾燥した葉を噛んだりお茶にしたりして, 長時間労働の疲労回復に使用されている. 葉を乾燥させたものはKratomやBiak-Biakと呼ばれ, 伝統医学やアヘンの代用薬として用いられている. これまでにMitragyna属植物の様々な部位から多くのアルカロイドが同定されているが, その中でも主に葉から検出されるMitragynine (1) 及び7-Hydroxymitragy...

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Published inYAKUGAKU ZASSHI Vol. 140; no. 12; pp. 1501 - 1508
Main Authors 河村, 麻衣子, 花尻(木倉), 瑠理, 緒方, 潤, 袴塚, 高志
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本薬学会 01.12.2020
日本薬学会
Subjects
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ISSN0031-6903
1347-5231
DOI10.1248/yakushi.20-00170

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Summary:「緒言」アカネ科に属するMitragyna speciosa KORTH. (M. speciosa) は東南アジアなど熱帯地方に自生する4-16mほどの常緑樹である. 伝統的に, 東南アジアの特定の地域で, 新鮮な葉や乾燥した葉を噛んだりお茶にしたりして, 長時間労働の疲労回復に使用されている. 葉を乾燥させたものはKratomやBiak-Biakと呼ばれ, 伝統医学やアヘンの代用薬として用いられている. これまでにMitragyna属植物の様々な部位から多くのアルカロイドが同定されているが, その中でも主に葉から検出されるMitragynine (1) 及び7-Hydroxymitragynine (2) は精神賦活作用を有するアルカロイドであり, Mitragyna属の中でもM. speciosaからのみ検出が報告されている.
ISSN:0031-6903
1347-5231
DOI:10.1248/yakushi.20-00170