日本の薬学部における統計学の入門講義の実態調査
「はじめに」わが国の大学の薬学部では, 薬剤師の資質と能力の到達目標を提示している「薬学教育モデル・コアカリキュラム(以下, コアカリキュラム)」に基づいて, カリキュラムが設定されている. コアカリキュラムは, 日本薬学会が平成14年度に初版を公表し, その後, 文部科学省が平成25年度に改訂版を発表している. 改訂版のコアカリキュラムは「A基本事項」「B薬学と社会」「C薬学基礎」「D衛生薬学」「E医療薬学」「F薬学臨床」「G薬学研究」の7項目から構成されている. このうち, 「D衛生薬学」はD1とD2に区分され, 「D1健康」の「(1)社会・集団と健康」の「(3)疫学」にオッズ比, 相対危...
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Published in | YAKUGAKU ZASSHI Vol. 136; no. 11; pp. 1563 - 1571 |
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Main Authors | , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
公益社団法人 日本薬学会
01.11.2016
日本薬学会 |
Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0031-6903 1347-5231 |
DOI | 10.1248/yakushi.16-00037 |
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Summary: | 「はじめに」わが国の大学の薬学部では, 薬剤師の資質と能力の到達目標を提示している「薬学教育モデル・コアカリキュラム(以下, コアカリキュラム)」に基づいて, カリキュラムが設定されている. コアカリキュラムは, 日本薬学会が平成14年度に初版を公表し, その後, 文部科学省が平成25年度に改訂版を発表している. 改訂版のコアカリキュラムは「A基本事項」「B薬学と社会」「C薬学基礎」「D衛生薬学」「E医療薬学」「F薬学臨床」「G薬学研究」の7項目から構成されている. このうち, 「D衛生薬学」はD1とD2に区分され, 「D1健康」の「(1)社会・集団と健康」の「(3)疫学」にオッズ比, 相対危険度, 寄与危険度などの統計学に関する内容が含まれている. 「E医療薬学」は, E1からE5の5項目に区分され, 「E3薬物治療に役立つ情報」の「(1)医薬品情報」の「(4)EBM (Evidence-based Medicine)」, 「(5)生物統計」, 「(6)臨床研究デザインと解析」に統計学に関する内容が多く含まれている. |
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ISSN: | 0031-6903 1347-5231 |
DOI: | 10.1248/yakushi.16-00037 |